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オンドル―言葉として耳にしたことは何回かあっても直接みるのははじめてで、私たちの最初の宿泊先は、韓国式旅館で、韓国独得の暖をとるための設備がしてある部屋で、説明によると、今から千三百年前からこの国の独特のものだそうで、いろいろ改良が加えられて、現在の型になったとの事でした。
 まず、床下に数条の火坑を築き、その上に花崗岩の石板を並べて床にし、さらにその上に土とセメントで平らに固め数枚の下紙を張っているそうで、床の表面には特殊な油紙を張っているが、床下から熱くなって暖をとる方法で、省エネルギー時代にはもって来いですが、慣れないと床に直かに座ったり、直かに布団を敷くこと等これは選手達も一寸戸惑ったようでした。
 郷に入っては郷に従えで全ていい経験と思いました。
 翌朝、選手達を集めて、通訳の民団県本部の山本さんにも傍で聞いてもらって、日本と韓国の歴史的ないきさつについて話をして、諸君には、直接関係のないことかもしれないが、日の丸をつけてJAPANというユニフォームを着ている以上は、日本代表チームとして全ての韓国の人々に接するべきであり、過去の不幸な時代のことも、よく承知をして言動をすべきであるという意味のことを話しました。
 選手たちもよく分かりましたということで、みんなで近くの食堂へ朝食に出かけました。
 食卓に料理が運ばれるまでの間、韓国語の勉強をしました。少しずつ上手に発音が出来るようになりました。私は、早速、今日の開会式に挨拶の中で、人の名前と「ありがとう」位は、韓国語で話すのが礼儀でもありますので、通訳の特訓を受けて、二、三回やると大丈夫というお墨付をもらったので、開会式に一言韓国語を混じえてやることにしました。
 選手の一人一人に韓国で一夜明けた感想を求めると、
「来てよかった」「タベはよく眠れた」という選手もあれば、早速故郷が恋しくて「早く帰りたい」というのもいる。しかし、全員元気で何よりで、やや緊張して過ごす位で丁度いいと思いました。
 食事が終わって、私と松本監督が張大韓ホッケー協会長と徐慶北ホッケー協会長のご案内で、MBC(大邱文化放送梶jの社長に表敬訪問することになり、出かけました。ここは、韓国三大テレビラジオ放送局の一つで、立派なビルに「第三回MBC社長旗争奪全国高校ホッケー大会」のたれ幕が掲げられており、大会への意気込みが感じられました。
 社長室では、おだやかな感じのしかもエネルギッシュな韓社長が待ってくれていて、なごやかな歓談が続きました。
 大会主催の幹部の方々と共に今夜の食事にお招き頂き、「また開会式で会いましょう」ということで一足先にグラウンドを松本監督と見に行くことにしました。
 センターポールに韓国旗と共に日章旗が澄み切った春の青空を背景に、仲良く磨いている姿をみて、ああ来てよかったと言っていた選手達の顔が浮かんで来るのでした。
 フェンスには、今度は大きな横幕が「歓迎!日本和歌山県立御坊商工高等学校」と張り出されています。本大会における私たちのチームの位置づけをしてくれているようでした。

 

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