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心のバリアフリーを風にのせて

衆議院議員 八代英太


 私自身、車椅子生活になって早いもので二十七年の年月を数える。政治活動に入って、二十三年となり、その間多くの先輩たちのご指導、ご支援を頂きながら車椅子から日本を見、世界を眺めながら真の福祉社会の構築を目指して微力を尽くしてきた。
 昨年(平成十一年)十月五日、故小渕内閣の第二次改造内閣で郵政大臣を拝命し、情報通信、郵政事業に於けるバリアフリーについて取り組みもさせて頂いたが、なんと言っても二階運輸大臣の就任によって懸案だった「交通バリアフリー法」の成立は、障害者はもとより高齢化時代を迎える日本の「人の移動」に於ける大変革を迎え、「ノーマライゼーションの社会」の実現への大きなインパクトを内外に与えた。
 「長い間、努力はしたけれど・・・・・」と言うことが政治の中にはままあるが、二階大臣の出現は「やる気があれば不可能はない!」と私を含めて多くの人達に政治の喚起をもたらしたと言える。あらためて、二階大臣のそのリーダーシップに心から敬意を表したい。
 さて、法律は決して万能ではない。この「交通バリアフリー法」が生まれて、これからは育てる責任は、私たちにある。そして限られた予算である以上、時間もかかるだろう。それを下支えするのが「心」であり、人の「心の財産」によって足らざるバリアを改善していかなくてはならないと思う。この書はまさにその「道しるべ」であり、私たちの悲願であったこの法案に対する二階大臣の汗と心意気にお応えするためにも、私たちの「育てる汗」が今後の課題とも言えるだろう。国を問わず、地方も交通事業者も財源には限りがあるが、一人一人の心の財源は無限である。声をかけ合い、手を貸しあい、未開のバリアをなくしていくことをみんなで努力しなければならない。
 二十一世紀は「バリアフリ−時代」とも言われる。歩ける人、歩けない人、日の見える人、見えない人、言葉の話せる人、話せない人等、二十一世紀こそは「万人」のための日本となるように「心のバリアフリーを」風にのせて全国を覆いた
い。


(前郵政大臣)

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