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フラワーツーリズム

一粒の種が観光協定の調印に

2005.3.15掲載

衆議院議員  二階 俊博

「フラワーツーリズム」と言う言葉の響きには、従来の旅行、観光とは違ったイメージが沸いてくる。私たちの国には、四季折々の美しさを誇る多種多様な花たちとのふれあいがある。数限りない私たちの夫々のふるさとの花たちに囲まれた旅―――想像しただけでも夢は大きく拡がるのが不思議。フラワーツーリズムという言葉には、人々が花と共に楽しい旅と、観光の地域づくりという二つの意味が込められている。花たちとのふれあいを通じて、趣味、鑑賞、学ぶ、保養等のレクリエーション活動を目的とした旅行スタイルと地域振興を目的としてのフラワーツーリズムの推進は、時には、外国人旅行客の心をとらえて大きな感動を与えることもできる。逆に、私たちが海外に出て、花がすっかり生活の中に溶け込んでいる様にカルチャーショックさえ覚えることもある。花の環境の育成や花の文化を育てる、花の関連産業の振興に伴う経済効果、人々に潤いのある生活環境の創造、花との共生をテーマに、今、新しい観光振興策として真正面から論じられるようになった。 
かつて、運輸省の次官や、成田空港公団総裁(当時)を勤められ現在社団法人日本観光協会の中村徹会長の熱心な提唱で、フラワーツーリズム推進協議会が結成され、中村氏が会長に就任され、私が、名誉会長を引き受けることになった。中村会長は、最初は社団法人全国旅行業協会会長等を勤める私に、この会を手伝うようにとのことであったと思っている。しかし、柄にもないことと言われるかもしれませんが、昭和五十五年の頃、和歌山県議会議員の当初から「花を愛する県民の集い」会長を今日まで続けている。
ツーリズムとの関係は今日ではライフワークとして観光振興に努めている一方、私は、「花を愛する県民の集い」と同時に、東京都知事認定のNPO法人「花を愛するネットワーク21」の会長として、新たな課題にチャレンジしている昨今である。従ってフラワーツーリズムの推進は、私がかねてより期待していた理想の姿であり、これからも些か微力を尽したいと思っている。
花と言えば、ロータスロードの話を、文芸春秋2月号に「蓮は平和の象徴なり」という大賀一郎博士の言葉をタイトルに、私のエッセイが掲載された。この反響はさすが文芸春秋で各方面から激励が寄せられている。
先日、駐ベトナムの服部大使が外務大臣の訪日に同行された際、大賀蓮のきれいな刺繍を持ってきてくれた。先に私がベトナム訪問の時、持参した「大賀蓮」の蓮根が新しい芽が出たとのうれしい知らせも届けてくれた。ベトナムは本当は蓮の本場で、ベトナム航空のマークも蓮で、蓮茶や、蓮のお菓子も有名で蓮の歴史も古い。大賀蓮が大切にされ、日越の友好のシンボルとして、永遠に咲き続けることを祈っている。近く日本とベトナムの観光協定が結ばれることになり、調印の為、観光大臣が来日される。
私がこの面でも種を播いた者として、両国の観光交流がスタートし、将来大きく開花してくれる事を期待している。まさにフラワーツーリズムである。

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