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心血注ぎ重責に応える

委ねられた”改革本丸”郵政民営化特別委員長

2005.6.7掲載

衆議院議員  二階 俊博

 ある日の夕刻、自民党本部の四階の総務局長室に入ると同時に、電話のベルがなり、小泉総理からの電話であった。
 「今すぐ官邸へ来てもらえませんか」ということであった。
 直ちに、官邸に向かって車を走らせた。官邸の総理大臣執務室には、小泉総理、武部幹事長、中川国対委員長がおられた。
 「郵政民営化の審議がいよいよはじまるが、委員長を二階総務局長に引受けてもらいたい。筆頭理事には、山崎拓さんにお願いした。委員長が二階さんなら協力しなければ・・・・・・と拓さんも快よく引受けてくれた」
 私は、「自分は今総務局長として、いつ解散があってもいいように今準備をはじめているところです」と申し上げた。
 総理は「総務局長は兼務でやってもらう。一ヶ月もあれば、十分だ」と一歩も引く様子はない。私も今は、自由民主党の一員であり、幹事長も国対委員長も納得し、この人事に賛成しているとのことであり、一党員とて命令に従うよりない。誰かに相談しようにも、相談された人も、返事に困るようなことを持ちかけるのは、相手に迷惑をかける。今まで、私が、郵政民営化の委員長をつとめる等、夢にも考えたことはなかった。
しかし、今は、お引受けする以外にない。「十分務まるかどうか分りませんが、お引き受け致します」
 事実上、衆議院郵政民営化特別委員長就任が決定した瞬間であった。
 小泉総理は郵政民営化を改革の本丸と位置づけ、自らの政治生命をかけてでも、今国会で法案の成立を期しておられる。一方党内には、今も反対を叫ぶ議員は衰えを見せていない。
 野党は「反対」で足並みを揃えている。
 選挙区の特定郵便局長さんは頭をかかえて悩んでおられる。
 日本郵政公社の生田総裁も元商船三井の会長であり、知らぬ間柄ではない。
 反対派の頭は綿貫前衆院議長であり、田中派当時から、親しくして頂いている。
 このような中で、特別委員会の運命の船出は、五月二十三日、案の定、共産党を除く野党の民主党や社民党は、議長から再三の要請の特別委員の名簿すら出されない。
 当然、委員会はボイコットで出席はされない。
 巷には「なぜ今急いで民営化する必要があるのか」も渦巻いている。
 ホテルに出かける時、飛行機へ乗る際等に出会う知人は必ず「今度、大変なお役を引受けたものですね。ご苦労多いと思いますが、頑張って下さい」等激励を受けることもある。
 ようやくご承知の通り、川崎議会運営委員長や中川国会対策委員長等、さらに特別委員会の山崎筆頭理事等のねばり強いご努力により、六月一日から民主党、社民党議員も出席され、四十五名の全委員の顔ぶれが揃った。
 私は、野党の主張も十分尊重し、重要法案であるだけに慎重の上にも慎重な委員会運営に心がけ、多くの国民の皆さんに理解して頂き、民営化されて過疎地の郵便局がなくなったら地方の人々の生活はどうなるのかというご心配にも十分配慮した審議の結果が得られるよう心血を注いで与えられた重責に応えたいと思う昨日今日である。

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