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第5回ボアオアジアフォーラム基調演説より

「東アジアEPA構想」

「東アジア版OECD」

「世界の中の日中関係」

 

2006.05.08掲載

衆議院議員・経済産業大臣  二階 俊博

 

 第5回ボアオ・アジアフォーラムが4月22日、中国の海南島のボアオで開かれた。

 今やスイスのダボスで開かれるダボス会議とボアオアジアフォーラムは双璧となって、世界各国の代表が集まって、重要な議題について議論することが定着している。今回のアジアフォーラムに私がゲストスピーカーとして指名された。国会開会中でありますので、小泉総理や各党のご了解が必要である。幸い関係者の皆さんも快よく理解してくれた。中国から曾慶紅国家副主席が出席されることになっている。この機会に中国最高指導者の一人である曾慶紅副主席と会談の場を持つことが出来れば日中間の課題について話し合うことが出来ると考えた。主催者側の配慮もあり、会議の合間を縫って、意見を交換するチャンスにも恵まれることになった。私は本会議の基調演説において次のとおり述べた。最初に日本経済の現状と将来について「日本はバブル崩壊後の長いトンネルを脱し、ようやく景気拡大期を迎えるに至った。今は10年にわたって、実質GDP、年率2・2%以上の成長を着実に実現することを確信している。それは第1に「世界のイノベーション(技術革新)センター」として日本から新商品・新技術を世界に発信、提供し続ける。第2に日本はアジア諸国との間、成長の好循環を創出する。第3に優秀な人材の育成に力を注ぎ産業界、地域、学校の力を結集し、「人は宝である」と考えに基き「人財立国」を宣言した。次ぎに日本がアジア諸国の長年の期待に応えるため、私は3つの意欲的な提案を行った。「東アジア経済連携(EPA)構想」である。東アジアの成長・発展の源泉は、自由な貿易・投資の拡大のために、モノの貿易だけでなく、投資・サービス、知的財産、経済協力等について質の高い経済連携協定を呼びかけた。次ぎに「東アジア版OECDの設立を提唱した。OECD(経済協力機構)東アジア版構想の実現である。ASEAN事務局と協力し、シンクタンク機能を持つ「研究センター」を日本の資金的貢献により設立を提唱した具体的な提案である。

 次ぎは「アジア人財資金(仮称)」の提唱である。東アジアの優秀な若い学生や研究者に対し、勉学・研究に専念できる環境を整備し、アジア・日本のビジネスに精通した人材を育成、将来は日本企業で働く希望者を就職面でのサポート等を通じ、アジア各国の「橋渡し役」を期待出来る優秀な人材を育成しようとする遠大なプランである。

 最後に「世界の中の日中関係」について言及。日中は向い合っている関係だけではなく、両国が積極的に協力し、日中両国のためにはもとより、アジアに、世界に貢献する成熟した日中関係を構築しなければならない。この2月温家宝首相と会談し、5月、日本で「省エネルギー・環境フォーラム」の開催について話し合った。東シナ海のガス田協議の解決等、課題を超えて、日中は互いに信頼、尊敬、協力そして共に長く繁栄の道を辿るであろうと確信している。―――と結んだ。


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