ホーム プロフィール 著書など ニュース ライブラリ 明日のふるさとを考える青年の会

 

 

地震メカニズムの解明の『地球号』と
新エネルギー発見の『資源』スタートへ

2008.03.10掲載

衆議院議員・自由民主党総務会長
二 階  俊 博

 

 近ごろ、文部科学省や経済産業省が夫々取組んで来られた「地球号」と「資源」が、地震のメカニズム解明や新エネルギーの発見を求めて活動をスタートさせました。

  

 

 地球深部探査船「地球号」は21世紀の海洋地球科学をリードする世界最新鋭の掘削調査船で、文部科学省が600億円の巨費を投じて、完成させました。「南海トラフでの地震発生メカニズムの解明」を目的に、昨年9月から新宮市沖、約100qの熊野灘沖において科学掘削を実施し、2月5日に今年度の調査を終え新宮港に帰ってきました。

 2月9日に国際シンポジウムが新宮市で開催され、仁坂知事と共に私も参加しました。海底地質学の国際的な専門家が出席され、画期的なシンポジウムとなりました。

 熊野灘は、過去に大きな地震が何度も発生した東南海・南海地震の震源の巣であり、直近の地震発生から約60年が経過していることから「今後、30年以内に巨大地震が発生する確立は60%〜70%とされている」と言われている。

 巨大地震の発生メカニズムの解明に科学の枠を集めて挑戦することこそ大きく言えば、人類最大の課題であります。地震波の到達を一秒でも早く知らせると同時に、避難の促進やインフラの緊急停止等による被害の軽減に英知を結集すべきであります。第一次研究航海の成果として海底下220mから400mの区間にメタンハイドレード(氷に似ているが、火をつけると燃える『燃える氷』とも呼ばれている。シャーベット状態で解凍するとメタンガスに変わる。地球温暖化対策として有効な新エネルギー)が分布されていることが確認され、一説によると我が国のエネルギーの百年分から二百年分が眠っていることも大きな期待であります。

 次に、三次元物理探査船「資源」についてであります。私が経済産業大臣の際、物理探査船の予算獲得に経産省の幹部と共に奔走した日のことを想い出します。

 平成18年度予算を要求通り、満額127億円を獲得したことより、事業をスタートさせて、19年度予算で107億円、2年間で235億円の巨費を投じて三次元物理探査船「資源」を導入することが出来ました。

 「資源」は我が国の海域に存在する石油、天然ガス資源の精細なデータを収集するため、資源エネルギー庁の公船として導入。ノルウエ―のPGS社所有の船を導入、改造したもので、母港は千葉県船橋としました。全長86メートル、総トン数10、297トン、定員100名、ケーブル最長六千メートル稼動可能海域、水深3千メートル、探査能力、海底面下5千メートルに及ぶ世界最新鋭の探査船であります。2月11日、建国記念日が就航記念の日となりました。     

 私も甘利経産大臣や望月資源エネルギー庁長官のご招待で、千葉の船橋での引渡式と就航祝賀会に出席致しました。久し振りに顔を合わす経済産業省の幹部の皆さんの案内でエンジンコントロールルーム、船室、食堂等を見学、はじめて見る探査船の勇姿に接し、いつの日か日本が『資源大国』と言われる日を期待しているのは私だけではない。

検索語   検索ガイド