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東京国際映画祭と田辺弁慶映画祭

2008.11.26掲載

衆議院議員・経済産業大臣
二 階  俊 博

 映画・アニメ・マンガ・ゲーム・音楽等のコンテンツ産業が、私はやがて日本で花開く日が遠からずやってくるとの確信を抱いていた。2015年までにコンテンツ産業を総合して20兆円時代を創造する新しい課題にチャレンジすることを心に決めたのは、私が小泉内閣の経済産業大臣の頃であった。

 その頃WTO閣僚会議に出席のためジュネーブを訪れる機会が度々あった。その時、必ずパリが中継点であった。ジェトロパリの中井毅所長(当時)が乗り継ぎの時間に訪ねてきてくれて、その時々のパリ事情を説明してくれた。

 私が興味を持ったのは、フランス政府には映画庁があって長官を置いている。映画大学の存在も知らされた。次回パリ訪問の際、映画庁長官にお目にかかることと、映画大学を訪問することを約束した。

 WTO閣僚会議の都合で、チャンスは案外早く巡ってきた。ジェトロパリ事務所にケイラーさんと呼ぶ女性のフランス映画庁長官が部下を4、5人連れて訪ねて来てくれた。「日本の経済産業省は映画産業等コンテンツ産業の振興を担っておりますが、これから本格的に政府が積極的に後押しをして日本でも映画文化の飛躍的発展を期したい。ついては映画文化の先進国のフランスに学びたいと思っている」と述べた。

 ケイラー長官は「日本のような力のある国が映画産業に力を入れてくれることは、誠に嬉しい。出来ることは何でも協力したい」と言われた。私はケイラー長官が都合のいい時に日本に是非お越し頂きたいとご招待をした。先日、東京国際映画祭の特別ゲストとして来日が実現された。

 第21回東京国際映画祭の開会式には、麻生総理が出席された。総理には、麻生内閣の認証式の際に映画祭にご出席いただくことと、フランス映画庁長官に会って頂きたいと頼んであった。

 タキシード着用との決まりがあり、私も何年ぶりかでタキシード着用で映画担当大臣として役目を果たせて頂いた。レッドカーペットならぬ、「環境」をアピールするためのグリーンカーペットの上をグリーンタイ姿で麻生総理と共に「レッドクリフ」のジョン・ウー監督や主演スターたちと東京国際映画祭の開幕を祝って歩いた。

 六本木の会場には、東京国際映画祭の中心的役割を果たしてくれたチェアマンの依田巽氏を始め、日本映画界の有力メンバーが顔を揃えてくれた。国際的には実力のある映画界の重鎮も参加してくれた。関係者のご努力にあらためて感謝したい。東京国際映画祭を中核に据えた総合イベントのコンテンツフェスティバルは関係者の協力で今年も80万人以上の観客にご参加頂き、全ての催しは大成功の裡に幕を降ろすことが出来た。「映画は人間をつくる」「人間は地球をつくる」−映画界の有名な言葉でありますが、映画は時代を超え、国境を越え、人々に感動を呼び起こしてくれる。映画が成長産業と言われる所以である。

 3年ぶりの再会のケイラー長官とは、東京日比谷公園の松本楼で私が小宴を主催させて頂いた。フォール駐日フランス国大使閣下や画家の絹谷孝二先生にもご出席頂いた。
ケイラー長官は、今回の日本訪問と第21回東京国際映画祭の成功を喜んでくれた。私は「日本では地方での映画文化の振興と次世代の若い人たちの参加を呼びかけるため「映画甲子園」を企画している」と申し上げたところ、ケイラー長官は「フランスでは小学生から映画製作に興味を持たせるために教育している。」とのことでした。噂で聞いていたので、ケイラー長官に「あなたは次期カンヌ映画祭の委員長に就任されると聞いているが・・・」彼女は即座に「多分ね」という返事だった。急にカンヌとの距離が近くなるような気がした。
田辺の有志が製作してくれた「ストロベリー・フィールズ」がカンヌ国際映画祭等へ出展したこと。弁慶映画祭等は以下次号をお楽しみにしてください。

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