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「太陽光発電で世界一奪還を!」 

2009.03.03掲載

衆議院議員・経済産業大臣
二 階  俊 博

 

 太陽光発電は、無尽蔵とも言える太陽光のエネルギーを活用する誰もが知っている発電方式です。しかも、発電時に一切二酸化炭素を排出しないわけですから、今、話題の地球温暖化防止にも大いに役立つ「地球にやさしい」エネルギーでもあります。国内に資源が乏しく、石油をはじめ海外からの輸入に依存している我が国にとっては貴重な「純国産」のエネルギーであります。
 今、政府は、「二〇二〇年に現状の十倍、二〇三〇年に四十倍」という意欲的な目標を掲げて、様々な取組みを始めていることはご承知の通りです。その最初の一歩が、一月十三日に申請受付を開始しました、ご家庭の住宅用太陽光発電システムの補助制度です。新聞広告の効果もあって、おかげさまで、申し込みは、全国で早くも一万件を突破しています。平均的な戸建住宅の場合、一軒当たり、現在二百三十万円ほどの設置費用がかかるところ、この補助制度をお使いいただくと、二〜三十万円ほど負担が軽減されます。現在、和歌山県でも、補助制度が検討されています。これらを組み合わせてご活用していただくと、かなりの負担軽減となります。
 ただし、個人の住宅だけでは、発電量という意味では、爆発的な普及には限界があります。そこで、今、ターゲットにしているのが、小・中・高等学校、駅、道路、市役所それに交番など、皆さんの生活の中で、身近な公共施設等への設置です。中でも、地域の防災拠点である公立の小・中・高等学校に導入することができれば、災害時の動力源として役立つことになります。
 今、私が太陽光発電の普及に先頭に立って旗を振っているのは、これが景気対策にも大いに役立つと判断しているからです。つまり、個人の住宅の建設や改修にしろ、公共施設の工事でも、これから「太陽光パネル」の設置という新しい仕事が増えていくことになるからです。近所の工務店や電気屋さんにとっては、格好のチャンスとなるわけです。ただ、やはり専門技術を身につけることは必要です。そのため、私は、中小企業庁が四月以降、太陽光発電施設の設置のための技術講習会を全国各地で開催するよう指示しました。

先日、私は、経済産業大臣として、大きな政策転換とも言える決断をいたしました。それは「固定価格買取制度」を我が国も導入する、というものです。馴染みのない言葉ではありますが、太陽光発電で余った電力量については、電力会社に通常の料金の二倍程度の価格で買い取ってもらえることにします。今でも、電力会社が余剰電力として買い取ってくれる仕組みはありますが、「二倍の価格で」ということで、太陽光発電を導入する皆さんにとっては、大きな負担軽減となることが期待できます。
「固定価格買取制度」に電力会社のみならず、経済産業省が消極的だったのには理由があります。その一つが、電気料金のいくらかの値上げにつながる、ということがあります。電力会社が二倍の価格で買い取るわけですから、その負担は、広く薄く、消費者の皆さんにも負担いただくことになります。詳細は、これからですが、今のところ、一ヶ月の電気料金で考えると、数十円から百円程度のご負担の増ということになります。ご理解いただけるようお願いしたいと思います。
我が国は、二〇〇五年ドイツに抜かれるまで、太陽光発電の導入量では世界一の座にありました。何としても、「太陽光発電の世界一」を奪還しようとの声は、与野党ともに熱心です。何よりも多くの国民の皆さんのご理解とご協力を頂いて、環境、省エネで世界最高水準を守り、まさに「環境立国」の実現に力を尽くしたいと思います。

 

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