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年頭のご挨拶「為せば成る」

平成15年1月15日

水土里(みどり)ネット和歌山(和歌山県土地改良事業団体連合会)

衆議院議員、会長

二階 俊博

 新しい年の初めに際し、和歌山県の土地改良の発展に、みんなで協力することを誓いあって、新春のご挨拶とさせていただきます。
 昨年は全国に先駆けて、土地改良のシンポジウムを本県で開催いたしました。
 全国土地改良連合会の梶木又三会長(元環境庁長官)をはじめ、太田農村振興局長のご参加、更に本県からは木村知事、宇治田県議会議長等のご出席をいただき、県内の農業関係者の幹部約800名の皆さんにご参集いただいて、盛大な土地改良のフォーラムを開催することができました。
 梶木会長からは、「素晴らしい企画であった。新しい時代の農業のリーダーも着実に育ちつつある。和歌山県を手本に、是非全国でもこのようなフォーラムを開催したい」との賞讃を戴きました。開催に際しまして、ご協力をいただきました県、市町村、及び土地改良区の皆さんのご熱意とご協力に対し、ここにあらためて感謝を申し上げます。
 長年、本県の土地改良の振興のため、ご尽力をいただいて参りました森口彌四郎理事(川辺町)、松浦琢美監事(打田町)、並びに芝田文三郎・日高川土地改良区理事長(御坊市)の方々が、武部農林水産大臣(当時)からその功労を請えられ、感謝状を贈られましたが、各位のご活躍はもとより、県土地改良全体にとっても栄誉なことと思っております。
 食料・農業・農村基本計画の担い手は、あくまでも第一線で活躍される農業従事者の皆さんでありそのご意見や希望が中心となるよう、これからも現場の声を重視し、また現場の創意工夫が、県及び国の農業政策にどんどん反映されるよう、私たち土地改良連合会は、そのつなぎ″の役割も積極的に果たして参りたいと思います。
 和歌山県の農業・農村の現状は、「農業生産」においては温暖な気候に恵まれ、多品目で多様な生産が展開されているのが特徴です。
一、果実に特化した農業
  果実の生産額674億円で、全体の57%を占めています。うち、「みかん」は242億円で21%、「梅」は204億円で17%を占めています。

一、多様な産地形成は県下全体にみかん、八朔の柑橘類
  「紀ノ川流域」柿、桃の落葉果樹
  「紀南地域」梅、すももの落葉果樹
  「御坊周辺」みかん、梅、花卉、えんどう

一、「農業の担い手」
     本県の総農家戸数は39863戸であり、 農業の担い手である基幹的農業従事者の6割が60才以上であります。

一、「基盤の整備」
  かんがい施設整備率は35%(全国第14位)、
  農道整備率は32%(全国第38位)
  ほ場整備は3%(全国第47位)となっております。

 本県農業の現状と課題を把握するための参考に、数字を上げてみました。
 また、昨年の暮れには、東京の大手スーパーの「イトーヨーカ堂木場店」で、店舗の一部を提供していただいて、県が中心となり、和歌山県の産物を試験的に販売して一応の成功を収めました。
 色川のお茶、古座川のゆず、はちみつ、金山寺味噌、梅ワイン、かまぼこ、しらす、北山村のじゃばら等、35種類の食品と、備長炭や根来塗等、和歌山県が総動員で東京の消費者の前に顔を揃えたような感じでした。
 都会の消費者に何が好まれ、和歌山県の何が期待されているかを直接知る上で、絶好の機会であったと思われます。
 「イトーヨーカ堂」への出店については、私自身、言い出しっぺの責任を感じ、6日間の催し中に2度、足を運びました。
 結局は、何の商いも努力すれば報われるということであり、努力が足りなければそれなりの結果しか期待できないのは当然のことであります。「練習はウソをつかない」−はスポーツ界の名言ですが堪えずチャンスを生かす創意工夫が必要であります。
 中でも印南町のミニトマト(赤糖房)等は、一度食べたことのある人の間では大変好評で、「出品してもらえないか」との消費者からのリクエストがありましたが、品切れで出店できないとのことでした。しかし、このような景気低迷が言われている中で、売れて売れて品切れになる商品が、本県の農産物の中にも現れてきていることを、とても誇りに思うと同時に嬉しく思っております。
 かつて、米沢藩の藩主、上杉鷹山は藩の財政、農民の暮らしをよくするため、積極的な藩政改革を断行、漆(うるし)、桑、椿(こうぞ)各百万本植えると同時に、機織りを広め、池を造り鯉を養殖する等、次々に実行に移されました。藩政の改革に成功した鷹山公の「為せば成る」という勇気と気概に満ち溢れた言葉が、後にアメリカのケネディ大統領をして、「これほどの感動を私に与えてくれた日本人はいない」と言わしめたことは、余りにも有名であります。
 私たちの和歌山県の農業の中にも、「ミニトマト」のほかに、今、北山村の「じゃばら」のインターネット販売が人気を博しており、あらためて健康飲料としても評価され、一挙に売り上げを四倍に伸ばして静かなブームを呼んでいます。
 和歌山県の花もみかんも人気は高い。
 私たちは、今、あらためて和歌山県の農業の新しい前進のため、「為せば成る」を合言葉に、新たに、和歌山県の気候・風土を活かした「漆」は何か、「桑」は何かを考え、私たちのすぐ傍に大きく息づいている新たな「赤糖房」の生産を、また新たな「じゃばらジュース」の開発等を求めて、各自が自信を持って歩みを続ける一年でありたいと願っています。
 土地改良関係全体の平成14年度補正予算は総額702億円であり、平成15年度予算では、8788億8千万円となりました。
 本県の土地改良関係のご要望は、約120億円となっていますが、配分において県の要求が満額確保できるようしたいと思います。
 これからは、さらに土地改良の発展と共に、その先に見える和歌山県の農業振興の姿に向かって力強い歩みの年となりますよう、関係者の皆さんの一層の奮起とご指導、ご協力をお願い致します。
 年頭に、大島農林水産大臣及び梶木会長に対して、本県土地改良の意欲的な姿勢を申し上げ、ご支援を要請しておきました。
 全ての土地改良関係者のご健勝とご活躍をお祈りしつつ。

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