ホーム プロフィール 著書など ニュース ライブラリ 明日のふるさとを考える青年の会

 

 

二階俊博代議士は、コミュニティネット倶楽部の防災特集号のインタビューを、11月1日、和歌山県御坊市の事務所で受け、以下のように答えました。

新風会有志による新潟中越地震ボランティア派遣の様子(2004/11/3)

今回は防災特集ということで、先日の台風23号上陸後の各地の状況を視察されたり、自由民主党東南海・南海地震対策推進議員連盟の会長を務められ、東南海・南海地震対策特別措置法の制定に尽力される等、防災に積極的に取り組まれている二階俊博代議士にお話をお伺いしました。


−台風23号、新潟中越地震を見てどのようなことを感じられましたか?問題点などは?

 先日台風23号の被害状況を把握する為に、湯浅町、有田市、由良町、海南市、そしてヘリコブターですさみ、串本を調査し、丁度その夕方頃東京からの電話で新潟の地震の知らせを受けた訳ですが、台風23号、及び新潟中越地震の連続しての被害に大きなショックを受けると共に、災害対策に対してなお一層不断の努力や警戒が必要であると思いました。

 そこでこれはもう一部の行政官や市町村長さんだけの問題ではなくて、各市町村の住民の皆様全員で災害に対応していく、日頃の心構えが大事なのですね。ですから今度の台風、新潟の地震の問題で政府として、あるいは県、市町村としてどうすればいいかというとこれはもうケースバイケースなんですね。

 私はいつも言っているのですが、この災害というのはずいぶん意地悪というか、我々がちょっとうっかりしている空白のところへ来るわけです。阪神淡路大震災のときも早朝でした。これは県も役場も機能していない時間帯で、そういう隙間のところに災害が発生する。それから北海道の奥尻島の地震。これは衆議院解散選挙の真っ最中でしたね。新潟の地震も知事選挙を終えて、新しい知事の就任寸前、つまり知事がいないといっても差し支えない状況のところに来た。ですから新しい知事は就任早々慣れない地震対策にあたふたとしなければならず、今ようやく(対策も)軌道に乗ってきた感じです。しかしそれは言い訳にならないわけで、そうした時でもどう対応できるか、その「危機管理」がリーダーたるものの一番大事なところだと思います。

−南海地震・東南海地震が襲うといわれている和歌山県として今回の地震から何を学びましたか?

 南海・東南海地震の対策については、私は県レベルではやはり対応できかねると考え、そのためにはあらかじめ「法律」を作って対処しなければならない。そう考えて、私は法案を提出し、法案成立まで丁度一ケ月という、憲政史上初めてと言われるくらいのスピードで法律を作りました。しかし法律を作ればそれでいいかというと、その運用上どこに「問題点]があってどこに「力点」を置くのかが大事です。今、幸いにして自民党南海地域選出の衆参国会議員による「南海・東南海地震対策推進議員連盟」というのが出来まして、私は推されてその会長の任にあります。

 東京で関係各省や学者の方々のご意見を伺いながら勉強するのも大事ですが、やはり災害というのは常に「現場が教科書」であり、(台風23号が上陸した)三重県・和歌山県・徳島県・高知県等のそれぞれの県にお伺いすれば県の災害対策は一目でわかる訳ですから、先日から三重県を皮切りに調査を始めました。やはり現地に行けば勉強することはたくさんありますね。対策として良かったことや悪かったことは何なのかを調べることは大事です。

−和歌山県民にメッセージをお願いします。

 日頃から常に災害が起きた時にどう対処するかの勉強し、その蓄積がなければとっさの判断が出来ないと思います。災害が起きると、(固定)電話や携帯電話が役に立たなくなる。その時どうするか。「隣は何する人ぞ」というような生活態度ではなくて、常にみんなで助け合う、協力し合うのが大事です。あとは保存食ですね。2、3日助けがなくても自分達で生き永らえて行けるというような水等の準備とかですね。全ての事を日頃からまんべんなくやっておけと言っても人間ですから、そんなこと無理ですが、出来る事は何かということを考えて、出来る事から順番に対応していく事が大事じゃないかと思います。災害の現場に行きますと、普通の長靴なんかじゃ危なくて歩けない。足を保護するような、鉄が入っているような長靴が必要です。私は東京に居る時もいざという時に備えて、その靴と防災グッズ等を用意していますが、そんな事だけで対応できるわけではなくて、心の準備ですね。自らに対する戒めだと思います。ですから皆で大切な命を守っていく。その上で必要な財産をどう守っていくかが大事だと思います。

 災害についてのテレビ討論を聞いていても住宅や財産はどうするか、復興はどうするかと言っていますが、まずは命です。皆で命をどう守るかが大事なんです。食料を準備する場合でも、温かい物や美味しい物を食べたいとか、阪神淡路の時に私達も経験ありますが、そういう事を(被災した人は)皆さん仰るんですよ。しかしそれは助かった人の「贅沢」なんですね。自分の家の温かい寝床が1番に決まっています。家庭が良いに決まっているんですが、そこに持って行く為にどうするか。

 私が以前北海道を担当していた時に有珠山の噴火がありましたが2日前に(地域住民)全員を避難させ、一万八千人もの人の中で怪我をした人は一人もいなかった。しかし避難所にいる人達の中に「仕事をしたいので帰りたい」と言い出す人もいて、「命が大事だから、皆にここに避難してもらったんだ。」と言って理解してもらいました。そのうち北海道経済が疲弊して来たので、「頑張れ、北海道」ということで、私達も「頑張れ」というだけでなく、地域住民の方達と一丸になって頑張ろうということで、観光のキャンペーンをしたり北海道の物産展を東京で行ったりという取組みをしました。「復興」というのは皆でやる仕事なんです。

 今回の新潟の地震についても新潟の皆様に協力し合いましょうと呼びかけたい。そして和歌山県民の皆様も自分の事と思って協力したり考えたりして欲しい。その事が自分の命を守る「教科書」にもなりますから

検索語   検索ガイド