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イスラエル=シャロン首相、カツァブ大統領、
パレスチナ=アラファト議長等と会談へ
二階幹事長等中東訪問へ

 保守党の二階俊博幹事長、自民党の山崎幹事長、公明党の冬柴幹事長は、1月10日から15日まで、イスラエル、パレスチナ及び国連機関などを訪問する。
 今回の訪問の目的は、テロと報復の悪循環を断ち切るため中東和平に向けたイスラエル、パレスチナ双方の自重を促すと同時に、中東情勢の安定に連立政権の日本政府としても積極的に関与する方針を伝え、それぞれの理解を得る努力をしたいとしている。

二階保守党幹事長の話
「この度、与党三党幹事長でイスラエル及びパレスチナを訪問することになりました。
テロと報復の繰返しが世界の平和を脅かすと同時に、紛争がこれらの国や地域の人々の幸せな生活を営む権利を奪っている。日本として中東の安定に、力を尽くす決意を伝えるとともに、何を為すことが出来るか、何を為すべきかをこの眼で確かめてきたいと思っています。」

与党3幹事長中東訪問日程
2002年1月7日現在

1月7日(月)
・小泉首相中東訪問打合せ(首相官邸執務室)
・中東訪問勉強会(詳細日程、現地情勢について、政府から説明)
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1月9日(水)
・イスラエル大使と懇談会(イスラエル大使公邸)
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1月10日(木)
午後 成田発テルアビブへ<機中泊>
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1月11日(金)
未明 テルアビブ着

イスラエル側との協議
・ベン・エリエザー国防相との会談

国連
・国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)視察
<テルアヴィヴ泊>
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1月12日(土)
パレスチナ側との協議
・アラファト議長との会談
・アブ・アラ・パレスチナ評議会議長との会談

<テルアヴィヴ泊>
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1月13日(日)
イスラエル側との協議
・ヤド・ヴァシェム訪問(ホロコースト展示館)
・ガツァブ・イスラエル大統領との会談
・エルサレム視察
・ペレス・イスラエル外務大臣との会談
・シトリート・イスラエル司法大臣との会談
・シャロン・イスラエル首相との会談
<テルアヴィヴ泊>
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1月14日(月)
早朝 テルアビブ発帰国へ

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1月15日(火)
早朝 成田着

与党三党幹事長のイスラエル・パレスチナ自治区訪問報告


平成14年1月16日

1.日程

1月11日(金):ベン・エリエゼル国防相との会談、UNDOF訪問(ランケル司令官との会談、日本部隊激励)
1月12日(土):アラファト議長との会談、アブ・アラPLC議長との会談
1月13日(日):ヤド・ヴァシェム訪問、カツァヴ大統領との会談、ペレス外相との会談、
シトリート司法相主催夕食会、シャロン首相との会談

2.会談の概要

(1)イスラエル側との会談
(イ)イスラエル側よりの発言のポイント
(i)シャロン首相、カツァヴ大統領、ペレス外相、シトリート司法相、
エリエゼル国防相よりの発言のポイント(共通部分)
●イスラエルはミッチェル報告書及びテネット了解を受け入れている。
●今般の武器密輸船の事件には間違いなくアラファト議長が絡んでいる。
●アラファト議長及びパレスチナ暫定自治政府(PA)は、テロ撲滅に真剣に取り組まねばならず、完全なる暴力の停止を求める(シトリート司法相は「100%の努力」を行うべき旨発言)が、アラファト議長はテロ組織と繋がっており真剣な努力を行っていない。
●アラファト議長がテロ撲滅に真剣に取り組むためには、国際社会の圧力が不可欠。
●イスラエル側においても痛みを伴う妥協を行う用意があり、7日間の完全な静寂があれば交渉再開へ向けた次の段階へと移行し得る。
●プロジェクト・ベースの日本の対パレスチナ支援は、パレスチナの安定に繋がるものであり、高く評価。
●国交樹立50周年記念を機に両国関係を一層強化させたい。小泉総理からの訪日招請に感謝。

(ii)シャロン首相よりの発言のポイント
●ゼエヴィ観光大臣暗殺事件の犯人等、テロリストの逮捕を徹底的に行わない限りラマッラからアラファト議長を出さない。
●小泉総理にも是非イスラエルを訪問頂きたい。

(iii)ペレス外相よりの発言のポイント
●国際監視団の派遣には両当事者の合意が必要であり、イスラエル軍は監視されるもパレスチナ側のテロ組織の水面下の活動は監視されないことから非現実的な選択肢。

(iv)ベン・エリエゼル国防相よりの発言のポイント
●イランは非通常兵器の開発を進めており、ロシアからの支援を受け2005年には核兵器を保有し得る。日本はイランとの関係を見直すべき。

(ロ)三幹事長よりの発言のポイント
●小泉首相発シャロン首相宛親書を手交。
●我が国は昨年9月11日以降、如何なる理由であれテロには断固として非難する旨累次に亘り表明。また、今回戦後初めて戦時下の地域へ自衛隊を派遣。
●現在の中東和平プロセスが危機に瀕していることを憂慮。オスロ合意の精神に基づく交渉による解決のため両当事者が努力すべき。まずはテロが根絶されることが重要であるが、イスラエル側にも寛大な対応を求める。
●UNDOF、UNIFIL、MFOが地域で果たしている建設的な役割にも鑑み、イスラエル・パレスチナ間においても国際監視団派遣の可能性を検討すべき。
●国交樹立50周年記念を機に両国関係を一層発展させたい。カツァヴ大統領の訪日を歓迎。

(2)パレスチナ側との会談
(イ)アラファト議長、アブ・アラ議長よりの発言のポイント(共通)
●これまでの日本よりの経済支援に改めて感謝。
●PAは今般の武器密輸船事件に全く関係なく、行き先はヒズボラであったと考えられる。パレスチナはイランと険悪な関係にあり武器の供与を受ける関係ではなく、PAを陥れんとするイスラエル側の策略。
●PAはこれまで停戦に向けたイニシアティヴを幾つも発揮してきているが、イスラエル側はエスカレーションを停止しない。それにも拘わらず、国際監視団派遣を求めるパレスチナ側の要請は3度に亘り拒否権等により否決。
●パレスチナ側は、ミッチェル報告書及びテネット了解を既に実施しており、交渉再開の用意がある。しかし、イスラエル側が実施を拒否。
●シャロン首相がオスロ・プロセスが終わったとしていることは極めて危険。日本を含む国際社会がイスラエルに圧力をかけるべき。
●日本は中東地域において極めて重要な役割を果たしており、中東和平に対して一層の積極的なイニシアティヴを発揮すべき。

(ロ)三幹事長よりの発言のポイント
●小泉総理発アラファト議長宛親書を手交。
●現在中東和平プロセスが危機に瀕していることを憂慮。オスロ合意の精神に基づく交渉による解決のため両当事者が努力すべき。
●パレスチナ側が過激派の取り締まりを行っていく必要があり、この観点からアラファト議長の昨年12月16日の停戦を呼びかける演説を評価。パレスチナ人を正当に代表するアラファト議長をはじめPAはこの努力を粘り強く継続すべき。
●国際監視団の派遣については、我々としても前向きに検討していきたい。
●対パレスチナ経済支援は引き続き検討していくが、効果的な支援を行うためにも事態が沈静化することが重要。
●日・パレスチナ友好議連の建て直し等、議会交流の再活性化を検討したい。

(3)UNDOF訪問
(イ)ランケル司令官よりの発言のポイント
●UNDOF日本部隊は極めて優秀であり、重要な役割を果たしている。
●日本のPKOが国際標準に近づきつつあることは喜ばしい。
●中東和平の流れは、パレスチナ、レバノン、シリア各トラックの順になっており、イスラエル・シリア間の和平は遠い。
●この地域にとって米の役割は不可欠。

(ロ)三幹事長よりの発言のポイント
●UNDOFが地域の安定に果たしている役割を高く評価。
●我が国は、PKO本隊業務につき、これまでの凍結対象を解除。
※その他、日本部隊よりその業務についての説明を受けると共に、部隊員を激励。

3.今次訪問の成果と今後の課題
(1)今次訪問は我が国の中東和平当事者との政治対話の一環であり、久々のハイレベルによる訪問。シャロン首相、アラファト議長をはじめ両当事者首脳と率直な意見交換を実施。日本の国際的地位が高いということを両当事者が強く認識していることを確認。
(2)中東和平プロセスが危機に瀕している状況下、両当事者に対してオスロ・プロセスの重要性を繰り返し強調し、両当事者より一定の理解を得た。今後とも、オスロ合意の精神に基づいた交渉による解決を慫慂していくべき。
(3)両者間の現状認識に大きな差はあるも、イスラエル、パレスチナ双方より、交渉再開の用意がある旨の明示的な言質を得ることができ、交渉による解決の道が閉ざされていないことを確認。
(4)両当事者とも中東和平における日本の一層の貢献を期待する旨発言。今後、交渉再開に向けて日本に何が出来るか検討したい。また、日本よりの対パレスチナ支援が両当事者により高く評価されていることを確認。
(5)本年、日・イスラエル国交樹立50周年記念を迎えるに際し、カツァヴ大統領の訪日を含め、本年の諸行事を機に両国関係の更なる発展を目指すことについて一致。また、シャロン首相より本年訪日したいとの意向があった他、小泉総理のイスラエル訪問を招請。
(6)日・パレスチナ友好議連の建て直しを含め、日・パレスチナ議会交流の活性化を今後検討。
(7)UNDOF日本部隊の役割は現地において高く評価されており、かかる日本の国際貢献についての国内的な理解も深めるべき。

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